就職活動も終わり。NTT-ATに決めた理由

就職活動も終わりの頃

2011年の5月頃、私は日立ソリューションズの内定者懇親会を蹴って
NTTアドバンステクノロジ(NTT-AT)の最終選考に参加していました。
今思えば、これが最初の失敗でした。
変に考え込まず、日立ソリューションズに行っていれば、
もっといい形で今日まで楽しく苦労を重ねてこれたはずです。
私は最終的にNTT-ATに入社することを決めてしまいました。

誰かが悪いという話ではない

誤解がないように説明しておきたいのですが、
これは私にとってはよくなかったというだけで、
NTT-ATが悪い会社というわけではありません。

その後の配属が違っていれば、良い選択になったはずです。
同じリスクが他の会社にも同じだけ存在していたはずです。
もしもを繰り返せばきりがありません。
一つ言えることは、今からする話はNTT-ATが悪いわけでも、
私本人が悪いわけでもないということです。
いろんな人生の岐路において、運が悪かった。
(いや、本当は私の頭が悪かったのですが・・)
それだけの話しなのです。

どうしてその会社を選んだか

さて、入社前の話に戻りましょう。
ここで、どうしてソフトウェア志望の人間がNTT-ATを選んだのか
という疑問が出てくると思います。
真剣に悩みました、そしていろんな理由があります。
日立ソリューションズ社員数も多く、大企業と言って差し支えありません。
対してNTT-ATはパッとしないという印象でしょう。
大抵のひとは日立ソリューションズを選ぶのではないでしょうか?

私は「マッチング」と「成長」の2つを主軸に
次のように考えました。そしてNTT-ATを選択しました。

マッチングについて
  • 採用人数が多いとミスマッチが起きる可能性が高いのではないか、NTT-ATは採用人数が少なくリスクが少ない
  • NTT-ATは面接の中で、私がいかにソフトウェア開発に強い執念を持っているか伝える機会があった。ミスマッチは起きにくいだろう
どのように成長できるか
  • NTT-ATは強みがハッキリしていた。ソフトウェアについては周りに技術がなくても、自分から身につけて行く自身があったので それ以外の技術がハッキリとしていることは、魅力に思えた。
    ソフトウェアというのは単体では役に立たないというのが私の持論で、別の技術と組み合わせることで真価を発揮すると考えています。(今でも割と本気でそう思ってます。)
    NTT-ATはそういう意味でソフトウェアと組み合わせる別の技術がハッキリと見えていました。
    成長する姿もイメージし易いかったという理由があります。
その他
  • 日立ソリューションズは内定者懇親会を欠席してしまった。バツが悪い。
  • 日立ソリューションズの二次面接では少々圧迫面接のような形があり、ネガティブな印象を持っていた。
  • NTT-ATの最終選考では私がソフトウェア開発について何を大事にしていて、 どういう経験をしてきたのか熱く語ることができた。 そしてそれを真剣に聞いていただけたことに感謝していた。つまり、良い印象を持っていた。

※これらは私の勝手な妄想であり、事実とは関係ありません。
実際、この考えが非常に甘かったということは入社後に現実を持って証明されます。

運命の時

2012年1月の出来事です。その時は、突然訪れます。
2011年の10月頃に提出した配属先の希望、その結果が通知されたのです。
今でもその時をハッキリ覚えています。
友人と笑いながら焼肉を食べていました。
修士論文でこれから忙しくなるので、体力をつけて頑張ろうという感じだったと思います。
その席で、当時まだ珍しかったAndroidスマホに配属を通知するメールが届いたのです。
高専、大学、大学院、ソフトウェアのことしか考えてこなかった人間です。
まさか、自分がネットワーク分野に配属されるとは夢にも思いませんでした。
たしかに他の人よりはネットワークにもサーバにも強いです。
ただそれよりも遥かにプログラムが書けるのです。
誰よりもソフトウェアエンジニアリングを愛してるのです。
目の前が真っ暗になりました。表情が暗くなるのをごまかしながら、
フラフラとトイレまで歩いて、何度もメールを確認して
ちょっと迷惑なくらいトイレで絶望していました。
それから、口数が明らかに減った自分を、友人は不思議に思ったでしょう。

本当に私はそれどころじゃなかったのです。
それから一週間ぐらい食べ物が喉を通らず、体重が7kgほど減りました。
医者に相談したら胃薬をくれました。一時的なものという話でした。
体重が50kgを切ったのは、大学に編入して間もなく多忙だった時期以来です。
今度は研究も終盤、理系学生にとってはその時期が甘く思えるほど忙しい時期です。
なんとか無理を効かせて、死にそうになりながら、どうにかこうにか論文を仕上げました。

留年してもう一度就活をしようか、
そんなことも考えましたが、なにもかもが遅すぎました。
時期的にも経済的にも、そんな無理は通りませんでした。
もっと早くにわかっていれば、
こんなことなら別のもっと良い方法がいくらでもあったのに、
いくら後悔しても時間は戻りません。

そんな経緯で、私は不安だけを胸に抱えながら
2012年4月1日NTTアドバンステクノロジに入社するのでした。